「あのときもあなたは同じことをしたでしょう?」と、妻やパートナーから昔の失敗や行動を指摘されることはありませんか?
このような時、相手の記憶が驚くほど鮮明であることに気が付くかもしれません。
この現象の背後には「ネガティブトリガー」という概念が存在します。
過去の不快な経験や感情が突如として蘇り、現在の状況に影響を与えるこのトリガーは、
男性視点でも、ゾッとするネガティブな印象かと思いますが、女性の中で非常に重要な役割を果たします。
我々の最も身近な存在である妻やパートナーとの関係性を深く理解するために、ネガティブトリガーの理解は欠かせません。
女性の記憶の驚異
「なぜ彼女は、あの日の出来事をこんなにも詳細に覚えているの?」多くの男性がこの疑問を持った経験があるのではないでしょうか。
これは単なる偶然や特性としての記憶力の良さだけでは説明できない部分があります。
実は、女性の脳は「新たな問題に対して、人生の記憶を総動員して瞬時に答えを出す機能」を持っています。
これは進化の過程で、子育てや家族を守るための能力として磨かれてきたものとされています。
例えば、子どもが突如として高熱を出した際、女性はこれまでの経験や知識を一瞬で取り出し、状況を判断します。そして、その過程で、過去の関連する記憶も瞬時に引き出されるのです。
特に印象的な、あるいは感情的に強い記憶、例えば恐怖や痛み、喜びや驚きなどの感情が結びついている記憶は、より鮮明に記憶される傾向があります。これは、危機的な状況や感情的な瞬間に、迅速かつ適切に行動を取るための生存戦略としての側面があると言われています。
この女性特有の記憶の機能を理解することは、日常のささいなトラブルや誤解を避ける上で、非常に有用です。なぜなら、過去の出来事が現在の反応や感情にどれだけ影響を与えているかを理解することで、相手の感じていることや考えていることに共感することができるからです。